税理士試験 受験体験記 8年目

【8年目】

最後は、1度受験して、しばらくお休みしていた法人税を受験しました。

なぜ、相続、所得、法人の国税3法を選んだのか。

それは、大原簿記専門学校の横浜校時代に、実務経験がある先輩受験生方に、国税3法の受験を強くすすめられたからです。

先輩方が私に国税3法をすすめた理由は、

・高橋は、受験に専念できる環境。(勉強時間が十分にある。)

・実務では、国税4法の知識が必須。

・特に法人税、所得税は、実務で日常的に使う。

・消費は、試験本番で最初にひとつ間違えたら、アウト。

・消費税に比べて、相続税の方が、勉強量に比例した結果が得られる。

国税3法で官報合格する税理士は、おそらくとても少ないと思います。

実際、量が多くて大変でしたが、実務で本当に役に立っているし、自信を持って仕事ができるので、親身にアドバイスして下さった先輩方には、本当に感謝です。

この年は、去年までの勉強方法を踏襲しつつ、最後の一科目に臨みました。

大原を中心に、TACのものも、手に入るものは全部やりました。受験雑誌にも目を通しました。成績は、概ね上位1割前後。2割以下まで下がると焦りました。

大原の先生は、「上位3割に入れば合格可能性大」と言っていましたが、これは気休めです。1科目ごとの実際の合格者は1割前後なので、上位1割にいないと、合格はありません。3割でも合格する人はいますが、可能性は著しく低いと考えるのが自然です。

さて、この年の法人税で一番大変だったのは、7月に入ってから、大原の講師の先生から「組織再編」の理論を覚えてください!と言われて、大量の追加のプリントが配られたこと。その年の税制改正の目玉でした。

法人税の理論は覚えやすいのですが、圧倒的にボリュームが多いので、1年目の受験生は、これを全部覚えることだけでも困難を極めるところです。ですから、7月に配られた組織再編の追加理論に手を出せる人は、それほど多くなかったと思います。

私は、受験が2回目でしたし、9月~12月の上級直結コースで、法人税を何度か勉強していたので、7月にはほぼ全部の理論を覚えていて、あとは、コンスタントにまわすことが課題というくらいまで入っていたので、組織再編は命がけで覚えました。

本試験の前日の夜も、寝る直前まで、布団の中でゴリゴリ暗記して、これが出たら、絶対合格!と思っていました。

さて、当日、試験開始前に、全員が着席。試験監督が、一人ずつの机に、試験問題を裏向けにおいて回ります。このとき、理論問題が普通に上から透けて見えます。

           うわ! でたーーーー!!!

 

果たして、この年の理論の1問目は、まさに、「組織再編」でした。

冷静に、冷静にと自分に言い聞かせながら、頭の中でタイトル挙げをする。

試験が始まっても、大半の人は、固まったまま、動く気配がありませんでした。隣の席の人が、ぼーぜんとしているのが、視界にはいりました。

ほとんどの受験生が、理論1問目は、答案用紙に何も書けなかったのです。

合格発表の12月16日は、私の36歳の誕生日でした。

新聞(官報)と、オンラインで、税理士試験の合格者が発表されます。

(科目合格の場合は、郵送だけで本人の合否が通知されます。)

朝から緊張して、パソコンを開きました。

突然電話が鳴って、大阪の父が、

「お前の番号、ないやないか(大阪弁)」と言ってきた。「えー!もうでてるの????うちはまだだよ!!!」

夫が、「まだ出てないよ。お父さん、去年のを見たんじゃない?」

そ、そうなんだ・・・。

もう、父、やめて・・・・。心臓に悪いわ。

もはや、自分では、PCの画面を見ることができませんでした。

夫にみてもらっていたら、

「あったよ。合格だよ!」

・・・・・・・ーーーーーー!!!!!!

言葉にならない。

やっと、受験生生活が終わりました。本当に長かったです。しんどかったです。

長らく、夫には、迷惑をかけました。あともう一年かかったら、まじで捨てられたかも。

受験が終わった後も、頻繁に受験の夢を見ました。

明日試験なのに、全然理論を覚えていないとか、合格したはずの科目が、まだ合格していなくて、受験するけど、全然わからなくて超焦る。

で、目覚めて、「あ、もう試験終わってたんだ」と脱力する。最近トラウマから解放されたのか、見なくなりました。はー。

長かったし、大変でしたが、途中でやめようと思ったことはありませんでした。大勢の優しくて愉快な勉強仲間達のおかげです。

一緒にご飯食べて、一緒に勉強して、合格の年も、不合格の年も、励ましあって、泣いたり喜んだり、家族みたいでした。今も、一緒に仕事をしたり、わからないことを教えてもらったり、本当にお世話になっています。先輩、友達のみなさん、改めてありがとうございます。

大原簿記専門学校の講師のみなさん、良い講義、質問対応、励まし、慰めてくださって、本当に有難うございました。

そして、ずっと支えてくれた夫に、一番の感謝をささげます。はやくヒモにしてくれとか、ずっと言われてますけど、当分むりだわ、ごめん。(*^^*)