税理士試験 受験体験記 1年目
合格するまであきらめずに続けたことを、OKと思うことにしています。
これから1年ごとの「税理士受験」の体験記を書こうと思います。
【1年目】
私は、大学は英文科卒業。
簿記のボの字も知らずに、大原簿記専門学校の横浜校の、9月開校の簿記速習コースに入りました。このコースは、9月の1ヶ月間で、簿記の3級と2級の勉強を終わらせて(!?)10月から税理士科に入るという「簿記速習コース」。
当時は何もわかっていなかったので、「効率よく学べる」くらいに思っていましたが、実際は、超無謀なカリキュラムでした。
仕事のあと、夜に大原に通って、簿記の3級から学びました。夜の9時ごろに授業が終わって、近所のミスタードーナツに入って、その日の復習をして、次の日はまた仕事。土日は自習。結構大変でした。😵😵😵
9月半ばで予定通りに退職。
退職の日は、頂いた大きな花束をいくつも持って、遅れて教室に入りました。
さあ、気合入れて行くよ!
と意気込みは十分でしたが・・・。
10月に税理士科に入って、第2回目の簿記論の授業の前の、簿記のミニテスト。講師の先生が、「はい、はじめ!」というと、
さざ波のように電卓をたたく音が教室中に広がり、数分で電卓の音が消えました。
初めての電卓の音に、緊張はピーク。電卓音が消えたときは、「え?もう、みんな終わったの?!」
10点満点で、2点・・・。貸借がほとんど全部逆。😭😭😭
あんなに勉強したのに・・・。大原の横浜校の簿記論講師、梅津先生(お元気ですか?)に、「どうしよう!復習したのに、全然できなかった・・・」と、文字通り泣きながら相談に行きました。
28歳にもなって・・・。悔しいし、恥ずかしい・・・。涙がぽろぽろとこぼれました。
速習コースから教えてくださっていた梅津先生は、まったく動じることなく、「大丈夫です!!!」と励ましてくれました。😭😭😭
しかし半年後、私と同じ簿記速習コースから、税理士科の簿記論で残った受講生は、私の他にもう一人、今も年賀状を交換している久保さん(現在税理士)だけになりました。ある日、久保さんが、「もう、俺たち2人だけになっちゃいましたよ・・・」。
え、まじで?😨
そっかー、大変だと思ってたのは、私だけじゃなかったんだ・・・。でも、やめたんだ、みんなは・・・。やめるなんて、全然思いつかなかった・・・。
簿記論、財務諸表論の2科目を受講しましたが、私たちの他の受講生は、半年、一年以上かけて簿記を勉強してきた人たちばかり。中には、簿記1級合格者という強者もいました。
どんなに勉強しても、平均点をうろうろ。こんなんで合格するはずない・・・。
当然、最初の年は、合格科目0でした。
結果は出なかったけど、1年やってみて、意外とこの生活、嫌じゃないというか、楽しい!!と思いました。新しい世界、新しい先輩、友達がたくさんできました。
そして、人生で初めて、勉強が楽しい!!!!
辛いけど、きついけど、8年間やめたいと思ったことはありませんでした。これは、本当にすばらしい大勢の勉強仲間と、講師の先生方のおかげです。
大原簿記専門学校、ありがとう!!いまも、本当に感謝しています。
あー、勉強って、こんなに楽しいんだ!!!と、28歳にして学ぶ喜びを知りました。一緒に勉強した大勢の先輩、友達は、今も税理士仲間として、私を助けてくれています。本当に有難うございます。