日本での起業おめでとうございます!— 税理士の役割とは?顧問契約を結ぶべき理由 —(外国人経営者向け情報)

本記事は外国人経営者の方向けの日本語翻訳版です。英語版の記事はこちら

「会社を設立しました。税務署や自治体への必要な届け出を手伝ってもらえませんか?」

最近、外国人起業家の方からも、このようなお問い合わせをいただくことが増えてきました。

まずは――会社設立、本当におめでとうございます!資本調達、ビザ申請、法務局での会社登記など、司法書士や行政書士の助けがあったとしても、その道のりは決して簡単ではなかったことでしょう。

そして、弊事務所にご興味をお持ちいただき、誠にありがとうございます。同時に、すべての新しい起業家の皆様――特に海外で事業を始められる方にお伝えしたい大切なことがあります。

もしあなたが母国で会社を設立・経営した経験をお持ちなら、煩雑で負担の大きい届け出、会計、財務諸表、税務申告、納税がいかに大変なことか、身をもってご存知かもしれません。

日本で事業主としてこれらの業務をすべてご自身で適切に管理することは、決して容易なことではありません。

だからこそ、ほとんどの会社は設立当初から、顧問契約を結んで税理士と連携することを選択します。私たちはアドバイスを提供し、お客様に代わって届け出などの手続きを行うことで、事業主の皆様が本業に集中し、自信を持って経営に取り組めるようサポートいたします。

会社登記の先に待ち受けること

外国人起業家であろうと、日本人の起業家であろうと、会社設立後に弊事務所と新たに顧問契約を結んでいただいた場合、まず以下の手続きをサポートいたします。

  • 会社設立届出書
  • 青色申告の承認申請書
  • 給与支払事務所等の開設・移転・廃止届出書
  • 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書
  • e-Tax、eLTAX、ダイレクト納付の手続き

また、お客様の事業形態、売上、会社規模に応じて、以下の事項について段階的に最適なアプローチを共に検討してまいります。(税理士の業務範囲を超える分野については、信頼できる社労士と連携いたします。)

  • 消費税の課税事業者となるかどうかの検討(毎年見直しが必要)
  • 記帳代行・会計業務(月次)
  • 法人税、消費税、地方税の申告(年1回または年2回)
  • 年末調整、源泉所得税の納付(年2回または毎月)
  • 固定資産税の申告(年1回)
  • 社会保険・労働保険の加入手続きと届出

これらの届け出は税務署だけでなく、各都道府県や市区町村の役所にも行われ、それぞれに締め切りや手続きが異なります。

近年、外国人の方々から、以下の追加の課題についても多くのご質問をいただくようになりました。これらの課題は、外国人にとってさらに困難になっています。

  • 法人口座の開設
  • 海外送金の取り扱い
  • 税理士への報酬:安心のための必要経費

税理士サービスの一般的な料金は以下の通りです。

  • 月額顧問料・記帳代行料:3万円~5万円(弊事務所では、内国法人のお客様の場合、上記の届け出費用が含まれています。外国法人のお客様には別途お見積もりいたします。)
  • 年間の税務申告料:約15万円
  • 年末調整・固定資産税申告料:約3万円~5万円

売上高1,000万円以下の会社であっても、これらの業務を外部委託する場合、年間約50万円の費用がかかるのが一般的です。

(ご注意:これらの金額は一般的な目安です。英語対応可能な会計事務所は限られており、料金は平均よりも高くなる傾向があります。また、会社の規模、業種、サービス内容によって料金は変動する場合があります。)

お客様の中には、これらの費用を見て「そんなに高いのですか?」と驚かれる方もいらっしゃいます。

そのように感じられるのは当然かもしれません――最初は大きな負担に感じるでしょう。また、「起業したばかりで取引もまだ少ないので、もう少し安い料金でお願いできませんか?」とご相談いただくこともあります。

しかし、税理士の立場からすると、立ち上げたばかりの新しい会社をサポートするには、実は最も時間と労力がかかるのです。私たちは、必要な会計や税務の概念を説明し、最適な業務フローを設計するために、多くの時間を費やします。実際、この初期段階では、私たちが負担する内部コストが、いただく料金を上回ることがよくあります。もし料金をさらに下げてしまうと、持続可能なサポートを提供することができなくなってしまいます。

私たちは、お客様の若い会社が飛び立ち、大きく成長していくことを、専門家としてのパートナーとして、心から応援し、導きたいと考えておりますので、どうかご理解いただければ幸いです。

また、実のところ、税理士に支払う費用は、社内経理担当者を雇用するよりもはるかに費用対効果が高く、ミスも起こりにくいと言えます。そして、常に専門家のアドバイスを受けることができます。つまり、持続可能な事業経営のための、必要不可欠な安心への投資なのです。

適切な申告は信用と未来を守る

正確な申告、納税は、良好な企業評価を維持するために不可欠です。また、外国人起業家が日本で生活し、働き続けるために重要なビザ更新をスムーズに進める上でも、重要な役割を果たします。

弊事務所のお客様の中には、私たちが作成する会計・税務ファイルを愛情を込めて「魔法のファイル」と呼んでくださる方もいらっしゃいます。

弊事務所では、毎年お客様のために作成し、提出したすべての書類を1冊の整理されたバインダーにまとめ、お客様にお渡ししています。このバインダーは、ビザ更新の手続きを大幅に簡略化することがよくあります。

また、ビザ専門の行政書士とも緊密に連携しています。顧問契約をいただいているお客様に対しては、ビザ更新時の負担を最小限に抑えるために、この専門家と直接連絡を取り合うこともあります。

弊事務所は、お客様が夢見て築き上げてきたビジネスを、自信を持って持続的に発展させていくお手伝いを心から願っています。

単に「書類を提出する」だけで終わらせず、長期的な成功に向けて共に歩んでいきましょう。

税理士は、単に書類を作成したり、代わりに提出したりするだけの存在ではありません――あなたを守ることに尽力するパートナーなのです。

もし弊事務所のサポートについて詳しく知りたいとお考えでしたら、メールまたはお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください

皆様にお会いできるのを楽しみにしております!

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